500 startups – 前半戦

500 startups(以下 500)に来て3週間。ようやくアパートも決まってだいぶ生活のパターンが落ち着いてきました。

朝起きてCo-Foundersたちと近所をジョギング、自転車でオフィスに出勤。ゲスト(ベンチャーキャピタリス VC/すでに成功している起業家etc)のトークをランチを食べながら聞く。週に二、三回のメンターセッションで作っているプロダクトに対するフィードバックをもらって修正を重ね、夜はVCや他のスタートアップの人と会食。オフィスにもどって夜中までプログラミング… そんな毎日を送っています。

メンター(日本語だと助言者?!)のシステムはなかなかわかりにくいので、ちょっと説明しておくと… 現在、500にはこれだけのメンターがいます。http://500.co/mentors/

彼らはVCやすでに成功している起業家(その中には500の先輩たちも含まれます)といった人たちなのですが、週に1, 2度 オフィスにたちより、スタートアップの製品に対してアドバイスをくれる時間をとってくれる仕組みになっています。メンターによって得意分野が違うので、SNSをつかったユーザ獲得についてはAさん、広告の効果測定についてはBさん、アプリのUXはCさん…. といった具合にそれぞれのスタートアップの聞きたい内容にあわせてメンターを都度選ぶことができます。500内部のシステム上にメンターそれぞれの時間割表のようなものがあり、いつ誰がオフィスに来るのか一目でわかるようになっています。そのなかで空いている時間に予約をいれるわけです。当然アドバイスをもらう側のスタートアップからすると、貴重な意見をもらえるチャンスであり、メンター側からすると将来有望なスタートアップをだれよりも先に見つけられる=有利な条件で投資できるチャンス… ということでお互いにwin-winなシステムと言えると思います。

メンターとのミーティングでもらったフィードバックやゲストのトークセッションで感じたことをまとめておきます.

1. スピード感

何度も言われたのはとにかく「スピード」。ユーザに使われるために最低限の機能を備えた製品(Minimum Viable Product/MVP)を最小限の労力と時間、コストでつくる。そのプロセスの中で自分たちの製品のコア、他と際立って違う部分がなんなのかをとことん考えることが重要… これを何度も言われました.

2. 完成度に対する思い込みを捨てる

すでにある似たようなサービスや会社と張り合おうとするから、高い完成度をついつい求めてしまう。完成していないとダメと思いこんでしまう。他の人がやってないニッチをみつけていかに早くmvpを提供するか。「このクオリティーでは○○に勝てない」「xxと比べて完成度が低い」ではなく、「完成度が低くても使ってもらえるスペシャルな機能を備えているか?」が大事。

大物VCのセッションでも「次のGoogle/Facebookを目指すという会社には投資しない。彼らが見逃している部分、あるいは大きすぎてできないことにフォーカスしている会社を探している」と話してました (Facebookにたいするsnapchatなどがいい例)。

3. ニッチなマーケットとネットワーク効果

どんなにニッチなマーケットでも、「ネットワーク効果」(ユーザがユーザを呼ぶ、規模の大きさが価値に直結)が見込めるサービスでは、グローバルにリーチすることで大きな商機がある。たとえばいくら市場が大きくても、特定の都市にフォーカスして完璧なサービスを作るよりも、ニッチながらも世界中をターゲットにできるサービスの方が強い。「インターネットnative」(インターネットで初めて可能になったこと/インターネットがなければ不可能)なサービス/ビジネルであればさらに強い。

4. MVPからスケール!

MVPをマーケットに投入。アイデアの正しさを実証できたら速やかに投資をうけ、一気にスケールする。このスケールの過程でのユーザの獲得の方法はすでに定石的が存在している。つまりどこにどのように広告をうてばどのくらいの効果があるのかというのは、ある程度予測ができる、それだけのノウハウがたまっている。(あるメンターは「ユーザ獲得はサイエンス」という言葉を使っていました. 入力を決めたら出力が物理法則で決まるというニュアンスだと思います)

このMVP⇨増資⇨スケール、一連のプロセスのスピード感がシリコンバレーを特別な場所にしているのではないでしょうか。

7月後半のデモデーまでのこり一ヶ月半… 日に日に緊張感が増してきました.

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