unboxxx #2 “body and mind” feat. neurowear & 真鍋大度

unboxxx #2 “body and mind” feat. neurowear & 真鍋大度

 

 

unboxxx #2 – “body and mind”

2012.7.26 Thu 19:00 – 23:30 at KATA Tokyo Ebisu

Entrance Fee ¥1000

Our second installment of “unboxxx” features two prominent artists exploring the possibilities of music, new technologies… and yes, our “body” and “brain”.

“neurowear” has been developing gadgets and devices to enhance our experience with brain and biometric sensors. Their “necomimi”, a brainwave set of cat ears, made a huge sensation on and off the net.

This time, neurowear, teamed up with Qosmo, developed “Brainwave Disco”, where DJ must maintain audiences’ “attention”, measured with brainwave sensors, in order to keep DJing. If the average attention value remains less than a given threshold, DJ gets kicked out.

Daito Manabe is one of the most well-known media artist in Japan. He is particularly famous with his radical experiment with his body and face. His “electric stimulus to face” series has been played on YouTube nearly 2 million times.

With neurowear and Daito, we are going to shed light on the mysterious and intriguing relationship between our body and music, well… in a casual way :)

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MC Petieco – Honda Smile Mission / TokyoFM

“Petiteco”, an AI-based talking car for “Honda Smile Mission”, a popular morning program aired on Tokyo FM, made her(his?) first debut in Shibuya the last weekend. We developed a system to enable conversations with Petiteco and people by combining conventional speech recognition/synthesis and our own custom text generator (sorry, Japanese only).

Tokyo FMの「Honda Smile Mission」で活躍する取材用の車、プチェコをラジオパーソナリティーに育てるという壮大な企画に参加. 先週の連休は渋谷スペイン坂で三日間、プチェコのお披露目をやってました! このプチェコちゃん、こちらから話しかけるとたどたどしいながらも返事を返してくれます. さらにラップが特技という設定で、人間のDJとのセッションも実施しました!

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危ないから止めるんじゃない、未来を拓くために止めるんだ – 大飯原発再稼働について

 

大飯原発再稼働を止めるために現地に足を運んだみなさま、本当におつかれさまでした. そしてありがとうございます.

みなさんのようには行動できなかった・しなかった私は、せめて自分なりの知識を深めよう. そう思った私はこの週末、原発関連の本を読みあさっていました。

最初に言っておくと、私は大飯原発にも首相官邸前のデモにも行ってません. 震災後に地元でも何度かあった原発反対のデモやパレードにも参加したことがありません. もちろん原子力発電やエネルギー問題に専門的な知識があるわけでもありません.

デモの参加者(一部の人です) が「電気なんていらない!」と叫んでるのを見て、「いやそれは違うだろ」と思ってました. 「経済よりも命」. それはたしかにそうですが、いまこの国に生きる私たちが享受している (少なくとも物質的には) 豊かな生活は、日本経済があってのこと. そのことを無視した議論には意味がない、そう思ってました. 原発は止めたい、やめるべきだと心情的には思っていても、代わりの電気はどうするんだ、代替となる電力源があるのか、電気を必要とする家庭や企業はどうする… と考えるうちに、果たして本当に今、原発を止めることがよいことなのかと迷い、具体的な行動をとれずにいました.

今回の大飯原発の再稼働に対して、多くの人が身を賭して反対の意思を行動で示しているのを見て、そうした行動をとらなかった・とれなかった自分は、せめて原発問題やエネルギーに対する問題についての知識を深め、自分の頭でもっともっと深く考えないといけないのではないか、そう強く思うようになりました. そんな中で、私にとって特に興味深かった一冊、北澤宏一著「日本は再生可能エネルギー大国になりうるか」を紹介したいと思います.

 

“日本は再生可能エネルギー大国になりうるか (ディスカヴァーサイエンス)” (北澤 宏一)

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Two Gold Lions at Cannes Lions!

Two Gold Lions at Cannes Lions!

I won two Gold Lions at Cannes Lions with “ToyToyota – Backseat Driver” for Toyota!!

I remember the months I spent implementing 3D graphics and the logic for generating routes in the game from the actual GPS data. My efforts was fully rewarded!

I’d love to thank everybody who took part in this project and the agency, Party.

ToyToyota – Backseat Driver”がカンヌライオンズ (旧カンヌ広告祭)のモバイル部門で二つの金賞を受賞しました!
実際のGPSデータから道を生成するロジックや3Dグラフィックスを実装した日々…  数ヶ月の苦労が報われた気がしました。

このプロジェクトに関わったみなさま、Partyのみなさま、 おつかれさまでした。ありがとうございました!!!

Mobile Lions Winners | Winners & Shortlists | Cannes Lions International Festival of Creativity

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今週読んだ本

今週読んだ本.


“ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる” (マイケル・ルイス)

「ブーメラン 欧州から恐慌が返ってくる」 映画化された「マネーボール」の作者がリーマンショック以降のヨーロッパ金融危機を、アイスランド、ギリシャ、アイルランド、ドイツでの取材を通して描いた本. 一口にヨーロッパと言っても、国ごとに危機の規模や背景が全く違うことがわかります. ドイツの納税者がウォール街に食い物にされていたことや、なぜドイツ政府がギリシャやスペインの支援にNOと言えないのかといった、初めて知る情報も満載. ユーモアもあって読み物としても面白いです. 日本の負債を思うと明日は我が身か… オススメの本.


“つながりすぎた世界” (ウィリアム・H・ダビドウ)

「つながりすぎた世界」 一言で言うと、インターネットの存在がバブルの成長と収束のスピードを助長しているという内容. アイスランドの金融バブルについての言及などもあり、上の本とあわせて読むと面白い. ただし、客観的なデータに基づいた分析・解説というよりは、 ニュースや歴史上の逸話などの寄せ集めの感は若干あり.

te.to.te for iPad

te.to.te for iPad

My latest work as Qosmo. A project with KOKUYO, spurs and webtron.

te.to.te is a revolutionary iPad app for sharing ideas by drawing simultaneously among multiple people.

Through the internet you can write comments into shared documents or

co-draw illustrations with friends.

te.to.te provides a new voice for your creativity.

Like a notebook you can draw, write or add images, adding pages as you go.

What makes te.to.te different is that from inception it was built as a tool for collaboration.

Thanks for coming! unboxxx #1

Thanks for coming! unboxxx #1

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unboxxx #1

unboxxx #1

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unboxxx #1

http://www.kata-gallery.net/events/unboxxx/

2012.5.23 Wed 19:30 – 23:30 ¥1000 1drink

at KATA Tokyo Ebisu

DJ: Nao Tokui (op.disc / PROGRESSIVE FOrM / Qosmo)

Taeji Sawai (Qosmo)

Ryujiro Tamaki (PUBLIC IMAGE/TIMOTHY REALLY/MTP)

Shinsuke JUMBO Okazaki

Visuals: Toru Urakawa / 徳井直生

- unbox |ˌənˈbäks|

動詞(他) 箱から取り出す

例) unbox the presents プレゼントをあける

音楽を軸に、テクノロジー、デザイン、ファッションなどさまざまな分野で活動するクリエイターが集うパーティー.

分野やジャンルという窮屈な箱を取り払い、個々の才能がクロスする… そんな遊び場、ハコをつくる.

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ゴールデンウィークに読んだ本 2012

ゴールデンウィークに読んだ本 2012


“氷山の南” (池澤 夏樹)

灌漑のために南極から氷山を曳航するという壮大な計画のために用意された船に密かに乗り込んだ少年が主人公. 少年が大人の入り口に立つ通過儀礼… と聞くとありふれたプロットのように聞こえるが、環境問題や先住民族の問題など今日的な話題が盛り込まれているうえに話の展開がスピーディーでぐいぐい引き込まれた. ふっと気持ちが軽くなる気持ちのよい小説.


“狼が連れだって走る月 (河出文庫)” (管 啓次郎)

旅に出たくなると彼の本を読む.
日本での暮らしに満足している自分をみつけたときに彼の本を読む.


“性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか” (オギ・オーガス, サイ・ガダム)

日本語の副題がいい得て妙なんだけど、ちょっと扇情的すぎる感じ. 中身はいたってまじめな性と進化の歴史に関する研究書. 性欲がトリガーされる対象の違いが、脳のつくりの違い、もっというと生殖行動における男女の立場の違いにどのように起因するか、という話が中心. ゲイな人たち – 男の脳を持ちながら性の対象は女性的 – の分析を通して、さらに男女の違いが浮き彫りになるあたりが特に面白かった.   足の大きさとおっぱいの大きさの関係とか、目から鱗が落ちました w


“ビジュアル・コンプレキシティ ―情報パターンのマッピング” (ビー・エヌ・エヌ新社)

Information Visualizationの最新事例を集めた本. ネット上の情報に代表される大量かつ複雑、ネットワーク的な情報をどう表現するかという点に焦点を当てている点が特徴. タイトルからも分かるように、著書は http://www.visualcomplexity.com/ を運営している方だそうだ. 手元においてたまにパラパラ見るかんじ.


“犬から見た世界―その目で耳で鼻で感じていること” (アレクサンドラ ホロウィッツ)

まだ読み出したばっかり. 犬/動物にはこの世界がどのように見えているのか. だれしもが一度は考えたことがある内容なのでは?


“ダーク・スター・サファリ ―― カイロからケープタウンへ、アフリカ縦断の旅 (series on the move)” (ポール セロー, Paul Theroux)

今、ベッドサイドにあるのはこれ. セローとともに毎晩少しずつアフリカ大陸を南下する旅を続けてます.

SXSW 2012 雑感 – Embrace the madness!

SXSW 2012 雑感 – Embrace the madness!

先だって3月9日から16日までの一週間、SXSW 2012 に行ってきたので、その簡単なレポート… というよりはすごく私的な「体感記」を書いてみたいと思います.

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SXSW(south by southwest – http://sxsw.com/)はテキサス州オースティンで開かれている音楽と映画、そしてインタラクティブのフェスティバルです(今年は9日から18日に開催). 2007年のTwitterをはじめとしてたくさんのWebサービス/アプリを世に送り出したSXSWのインタラクティブ部門(SXSWi )に参加するのが主な目的です.

今回はじめて参加(というか視察、いや遊びにいっただけという話も…)することになったわけですが、一週間を通して、とにかくセッションが多くて、もうほんとに目が回るような体験でした!

全体を通して感じた印象を単語で表すとしたら「アマルガム」「カオス」「熱気」 そんな感じでしょうか.

なにかよくわからないものがごちゃっと混ざり合って、すごい熱を発しているというか…  音楽にしろ、IT系のサービスにしろ、まだEstablishされていないもの、まだ海のものとも山のものともわからないものをおもしろがる感覚が一貫して感じられました. その辺はもともと、インディーの音楽のフェスティバルだったというSXSWの出自そのものが影響しているのでしょう.

全体の雰囲気を一言で表してるのが、このTシャツ!! 空港などでもお土産として売られているもので、オースティンの街のモットーだそうです.

“Keep Austin Weird”

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「Wired」ではなくWeird=(ウィアード)変な、奇妙な」である点に注意. ようするに変な街、不思議な街、他と違う街でありつづけようぜ!! というスローガンなんだと思います. さらにとあるバーに入ったら、そこのバーテンダーたちがみな、“Embrace the madness” というTシャツを着ていました. それもまたSXSWの精神をうまく表しているような気がしました.  変、奇妙、極端に言うと狂気 人と違うということを大事にする、それが新しいものを生み出すチカラになる. そんな認識がなんとなく共有されてる感じが一番印象に残っています.

以下、一週間の滞在の感想を各部門ごとにつらつらと書いてみたいと思います. (写真をもっとちゃんととっておくべきだったと反省しつつ…)

インタラクティブ部門

メイン会場のAustin Convention Centerとその周辺のホテルの会場を利用したキーノートスピーチ、プレゼンテーションやパネルディスカッションなどのカンファレンスが中心です. Convention Centerでは、さまざまなサービス/商品の見本市が開かれているほか、企業のブース、テントなどが街の半径2, 3kmのなかに点在しています.  さらに、ミュージック部門はライブハウスなどでのアーティストのライブ、フィルム部門は参加作品の試写などがあります.

Austin Convention Center
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数千人が入る巨大な会場でのキーノートスピーチ. 今年はAl Gore, TwitterのBiz Stone, 映画Social Networkで有名なSean Parkerなどが登壇.
写真は科学者で発明家、未来学者のRay Kurzweilのキーノートスピーチ(サンプラーの発明家としても有名). 著書 Singularity is Nere (邦題: ポスト・ヒューマン誕生―コンピュータが人類の知性を超えるとき)の内容を中心に人工知能やネットワークによって拡張される人類について話してました. ちょっと話が冗長すぎたのと、対談相手がいまいちで後半はかなりだらけてしまった感あり.
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一方、数十人単位でのディスカッションのセッションが多いのもSXSWの特徴ではないでしょうか. 数人のパネラーに参加者が質問をぶつけるかたちで議論が進んでいきます.
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面白かったのは Ogilvy Notesという仕組み. 大きな会場でのトークではステージの前に人がいて、絵を描いている人がいます. 最初はクラブイベントなどでよくある、ライブペインティングをやっているのかと思って、さすがにSXSW! と勘違いをしたのですが… 実際は視覚的に講演内容を要約するノートを取っていたのでした. Live Paintingならぬ、Live Visual Note Takingとでも言えばよいのでしょうか (写真は最初に宇宙飛行を実現した私企業に1000万ドルの賞金を出すとして有名になったX Prizeの創始者のPeter Diamondisの講演のもの)

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SXSWでの講演のNotesはこちらにすべてまとめられています. これをさらっと眺めるだけでも雰囲気が伝わってきてインスパイアされるような気になりませんか?
http://ogilvynotes.com/49790/sxsw-2012

■ share, social, location …

改めて言うまでもないとは思いますが、これらのキーワードがインタラクティブ部門の軸になっている感じです. 特にモバイル系のアプリ/サービスはほとんどがこのキーワードで表現できるものでした. 何を(写真、イベント情報、コンタクト …) 、あるいは何を通して、どういったきっかけで(ロケーション、共通の興味…)シェアするのかでいろんなバリエーションがあるだけで、ほとんどが「share」に軸足を置いています.

今回のSXSWiで目立っていたのは、shareの触媒として「location」=位置情報を使うというアイデアです. 近くにいる人と○○をshareする… あるいは、近くにいる人の中から友人/興味関心をshareしている人を探すアプリというのを、10個くらい見かけたような気がします.

関連記事: Huffington Post – SXSW 2012 Apps Buzz Is Location, Location, Location
http://www.huffingtonpost.com/2012/03/11/sxsw-2012-apps-buzz-is-lon1337696.html

個人的にはGlancee – Facebookの情報とGPSを使って共通の友人・興味を持っていて、かつ今、自分のちかくにいる人とつながれるサービス – が面白かったですね. 特に場所柄もあって、立ち上げて歩いているだけでいろいろな人とつながれる感じがありました. 同様のサービス Highlight もかなり話題になってます.

ロケーション・データの持つ可能性については、キーノートの一つ Amber Caseの”Ambient Location and the Future of the Interface”も要チェック! SXSWのオフィシャルサイトで録音されたキーノートを聞くことができます.
http://schedule.sxsw.com/2012/events/event_IAP992057

また、SXSWらしくクラウドソーシング的なレポートとしては次のようなものが
lanyrd.comの講演情報のまとめ
Storify – ソーシャルネットワーク上の情報をまとめたもの. (StorifyはSXSWのカンファレンスでも幾度か紹介されてました)

あと、これは2010年からあるサービスのようですが、SXSWで使えばよかったと後悔しているアプリがGroupMe. グループを簡単につくってclosed (openにもできる)な掲示板/チャットルームがメッセージのサービス. 友達数人で夏のロックフェスに行く!なんてときにはホントに使い勝手がよさそうです. これからどこいく?どのステージが面白い? なんてときには便利なのではないでしょうか.

もう一つ重要なトピックはiOS, Androidそれぞれにあわせたネイティブアプリ、HTML5を使ったユニバーサルなWebアプリ、どちらが今後主流になるかという話題. 詳細は省略しますが、高度/特殊な処理が必要だったり計算の負荷が高いアプリやゲーム以外は、さまざまな分野でWebアプリがより増えていくのではないかという方向で議論が展開されていました.

これらのモバイル系のサービスに関しては、すでにいろんな媒体でレポートがでているので、そちらをご参照ください.

Hottest new apps out of SXSW 2012

2012年SXSWの注目アプリ—Twitterやfoursquareに続くか? – CNET Japan

Must-Have Mobile Apps At SXSW

話はそれますが、個人的に好きだったのはメキシコの会社の Taco’s Taco というタコスのメニューをシェアするだけ(excuse me!)の無料アプリ. どうやってお金をだしているのか、さっぱりわからないのですが、Convention Centerの目の前の一等地に大きなテントを出して、タコスとテキーラを大盤振る舞い! こんなに気前よく飲ませてもらって大丈夫なのかと、こちらが心配になってしまいました.

ただ、二日ほどSXSWに参加して分かったのは、タコスのテントのただ飯、ただ酒が実はSXSWのコアにあるということ。結局はご飯やお酒に中心に人が集まり、そこでコネクションが生まれて、ビジネスが回って行く…   そんな単純じゃないだろという突っ込みが入るのは分かっていますが、意外と重要なのではないでしょうか.

自分の場合、いっしょに行ったメキシコ人の友達 オスカー (後述)がCNNの友人を紹介してくれて、CNNのプライベート・バーに入れてもらって、ただビールを飲んでたら(Austinで飲んだfree beerのなかで一番うまかったかも)、InstagramのfounderのKevinととなりの席になって話ができて…. ってな具合でした. もちろん、そこからすぐにビジネスになるわけではないんですが、こうやってネットワークを作っていくんだろうな、というのとそのスピード感を体感できたのは自分にとって大きかったように思います.

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free lunch, free beerに並ぶ人.
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Microsoft / bingのバーとNike Fuelband色に染まったビル.
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街や会場を歩いているととにかく声をかけられます. 「こんなアプリを作ったんだけど」「新しい写真を使ったサービスだよ!」とにかくみんな自分の作ったもののセールストークをしようと待ち構えています. いろんなチラシをもらったり、おまけをもらったり… ほとんどがいらないものだったりするのですが(笑 2007年にはTwitterのスタッフが「140文字でつながる超シンプルなwebサービスはじめたんだけど…」といって、フライヤーを配っていたとか. その逸話を知っているだけに、「この人も5年後にはひょっとしたら大金持ちになってるかも」なんて思いながら、話を聞いてました. そういうある種の「雰囲気」があるのが、SXSWの魅力なんでしょうね.

■ for start-ups

ベンチャー企業の経営者やこれから起業しようとしている人たち向けの啓蒙的なセミナーもいくつかまわってみたのですが、どれも盛況でした. 特に個人的に面白くて参考になったのは次の二つの本の著者のセッション.


“リーン・スタートアップ  ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす” (エリック・リース)

アメリカでは相当話題になった本らしく、起業家のバイブル的な本とのこと. スタートアップに必要な会社のマネージメントについてのかなり具体的なアドバイスが載っています.



“The Start-up of You: Adapt to the Future, Invest in Yourself, and Transform Your Career” (Reid Hoffman, Ben Casnocha)

LinkedInのfounderが書いたキャリア作りの啓蒙書. 自分自身をある種のスタートアップだと思って行動することで可能性が一気に広がるよ、という話. 帰りの飛行機で一気に読んだのですがすばらしい本だと思いました. 願わくば学生のときに読んでおきたかった.

■ big data, それとも too much data?

もうひとつ、これは僕の印象ですが、ロケーションとならぶ隠れたもうひとつのトレンドとして、「データの持つ意味の質的な変化」が隠れていたのではないかと思います. モバイル端末やソーシャルネットワークの進化に伴って、日常的に接する、あるいはシステム側に蓄積されるデータの量が指数的に増えている… さらに、その量の変化が質の変化につながっていることを肌で感じました. さらに具体的に言うと、データ量の増大をシステムの側から見て肯定的にとらえる立場、その反対に一般ユーザの立場から否定的にとらえる立場が水と油のように同居している状態です.

前者の立場は、いわゆるbig dataやdata visualizationといった単語に代弁されます.

big dataとその可視化 (data visualization)によるストーリーテリング、データによる企業ブランディング(Honda Internaviのdotsなどを思い出しました) といった話題から、SNS上のデータを使ったマッチングサービスの科学 (日本のいわゆる出会い系とは違って、アメリカのdatingサービスは有名大学で数学のPhDをとったような人が起業していたりしていて、本気度が伝わってくるものが多かったりもします)についてのセッションなどなど

Data Visualization and the Future of Research

Maps of Time: Data As Narrative

一方、データに対する後者の立場を一言で言うとしたら、“TOO MUCH!” でしょうか. (Googleでsxsw too muchで検索するとたくさんhitしたのが象徴的)

AP通信 In shadows of hype, dialogue of ‘too much’ at SXSW
“Too much” was a phrase often uttered not just about the rising crowds of some 20,000 SXSW interactive attendees, but of tech advances into daily life.

関連して、プライバシーとデータの所有権(Facebook上にアップロードした写真や位置情報は誰のものなのか?)についての議論も活発でした.

ミュージック部門

ミュージック部門が始まると、SXSWの雰囲気ががらっと変わります. シリコンバレーにいそうな眼鏡をかけてTシャツ、ジーンズでちょっと小太り(失礼)みたいな人が減って、若くておしゃれな人が増えてくる感じ. 明らかに男女比も変化していきます(笑 カンファレンスではなく、単純にライブやパーティーを楽しみにきている近隣の大学生も多いからでしょうね.

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イメージはオースティンの街全体を使った超巨大なブロックパーティー! Fuji Rockのステージ数を10倍にしたものを渋谷の街で開催してるような感じでしょうか. もともとライブハウスがが多いオースティンの街で、とにかくありとあらゆる場所でライブをやってました. お客さんが 30-40人程度の小さい会場が中心です.

こちらもたくさんありすぎてとても全部見れなかったのですが、SXSWでたまたま出会ったバンドで面白かったのをいくつか紹介します.

- Tycho

SFベースの3ピースのバンド. 人力キモチイイテクノ. たまたまバックでジョージ・グリノーの”CRYSTAL VOYAGER”というカルトなサーフムービーが映っていたのですが、まさにエレクトリックなサーフミュージックという感じで気持ちよくトランスできる音楽.

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Electric Wire Hustle

NewZealandの音楽のショーケースでたまたま出会ったこちらも3Pのバンド. ドラムがバカうまの上にボーカルがいい! MPCなどの機材の使い方もうまくて、今っぽいバンドだなと. ライブ後にワインを片手にステージわきでうろうろしているボーカルの人と話す機会がありました. すごいフレンドリーなナイスガイ. 日本にも行きたいから呼んでくれと言ってました.

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こじんまりしたライブ会場が多いSXSWならではといったところですが、一方では、Jay-Zなどの超大物のライブも平行して行われていました. 今年は50 cent, Eminem, Kanye West, Nasなどのヒップホップの超大物が多数集結ということで、HipHop好きにはたまらない顔ぶれだったのではないでしょうか.

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とにかく深夜までお祭り騒ぎは続きます

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フィルム部門

時間がなくて、フィルムまではさすがに詳しくチェックできなかったのですが… インタラクティブ部門を観に行った人が興味をもちそうなフィルムを二つご紹介.

Welcome to the machine

Ray Kurzweil, Jaron Lanier, Kevin Kelly, Rodney Brooks, Sherry Turkle… 出演者の顔ぶれもすごい. 上のtoo muchという感覚とも共鳴しています.

Indie game developer

■ 全体を通して

今年のまとめ – さらに詳しく知りたい方は下記をチェックしてみてください.

lanyrd – SXSW 2012 – 講演のスライドや録音など
http://lanyrd.com/2012/sxsw-interactive/

OglvyNotes 2012 – キーノートのビジュアルメモ
http://ogilvynotes.com/49790/sxsw-2012

Storify – ソーシャルメディア上の情報で語るSXSW
http://storify.com/search?q=sxsw+2012

来年はぜひ行ってみたいというみなさんへの簡単なアドバイスを最後に!

1. 早めにホテルを押さえる

僕が泊まった部屋はツインで一泊300ドルくらいしたのですが、マネージャーに聞いたところによると普段は70ドルくらいの部屋だそうです (マネージャーさん、正直者すぎです) それでも、すぐにホテルが埋まってしまうので、少なくとも2ヶ月くらい前には押さえた方がよいかと思います. かくいう僕もホテルがとれず、たまた日本で久しぶりに再会したメキシコの友達がとっていた部屋に泊めてもらってなんとか参加しました(後述)

2. オフィシャルサイトはあてにしない

参加する前にsxswのオフィシャルサイトをチェックすることになるわけですが、このオフィシャルサイトがあまり役に立たない、ということが今回よくわかりました. 網羅的にすべての情報が掲載されているため、あまりにイベント/セッションが多すぎてどこをみてよいのか途方に暮れてしまったというのが実感です. まずはkeynoteの顔ぶれをチェック, 面白そうなセッションを見つけたら、その人の名前 + sxsw + previewなどで検索すると、sxswの見所をまとめた新聞記事などが見つかります。そこから関連するセッションへのリンクをたどっていって、見たいセッションをピックアップするのがよいのではないでしょうか.

3. ミュージック部門はラジオ番組が役に立つ

音楽も同様にオフィシャルサイトはあてにしないほうがいいです. 参加アーティストが多すぎてどこから見ていいのか訳が分からなくなってしまうのがおち. NPRなどのアメリカのラジオ局ではsxswの事前特集を放送しています. またsoundcloudなどで、sxswを検索するとやはりだれかが集めたsxswで注目のアーティストのコンピレーションなどを聞くことができます. ラジオDJなどの耳を通してフィルターされたアーティストを中心にチェックしていくと良さそうです!

NPR: SXSW 2012 Preview
http://www.npr.org/2012/03/06/147964366/sxsw-2012-preview

4. 友達の力を借りる

それでも、全部のセッションを事前にチェックするのは不可能です. そこは友人の力を借りることにしましょう. グループでチャットできるような仕組み(たとえば上記のGroupMeなど)を事前に用意しておいて、友人同士で常に面白そうなセッション(あるいはパーティー)の情報などを共有することです. まぁ、これはSXSWに限った話ではないですね.

SXSWは観に行くものじゃなくて感じに行くものです. ぜひ来年はみなさんもあの狂気に浸りに行きませんか!
僕も来年は展示 or 発表者として今度こそ本当の意味で参加してみたいと思ってます.

■ 最後に

ホテルがとれなかった僕を快く泊めてくれたオスカーに感謝! 彼と一週間ずっとフェスティバルをまわってました. 彼がいろいろな人を紹介してくれたおかげで、刺激的な一週間を過ごすことができました. 北野武の映画が大好きというオスカー、僕が何か言うと、「なんだと、コノヤロー」「うるせぇー、バカヤロー」というのには閉口しましたが… 笑 それも含めて最高の一週間でした!

Mi amigo Oscar. Mucha Glaciaus!!
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www.naotokui.net