ゴールデンウィークに読んだ本 2012


“氷山の南” (池澤 夏樹)

灌漑のために南極から氷山を曳航するという壮大な計画のために用意された船に密かに乗り込んだ少年が主人公. 少年が大人の入り口に立つ通過儀礼… と聞くとありふれたプロットのように聞こえるが、環境問題や先住民族の問題など今日的な話題が盛り込まれているうえに話の展開がスピーディーでぐいぐい引き込まれた. ふっと気持ちが軽くなる気持ちのよい小説.


“狼が連れだって走る月 (河出文庫)” (管 啓次郎)

旅に出たくなると彼の本を読む.
日本での暮らしに満足している自分をみつけたときに彼の本を読む.


“性欲の科学 なぜ男は「素人」に興奮し、女は「男同士」に萌えるのか” (オギ・オーガス, サイ・ガダム)

日本語の副題がいい得て妙なんだけど、ちょっと扇情的すぎる感じ. 中身はいたってまじめな性と進化の歴史に関する研究書. 性欲がトリガーされる対象の違いが、脳のつくりの違い、もっというと生殖行動における男女の立場の違いにどのように起因するか、という話が中心. ゲイな人たち – 男の脳を持ちながら性の対象は女性的 – の分析を通して、さらに男女の違いが浮き彫りになるあたりが特に面白かった.   足の大きさとおっぱいの大きさの関係とか、目から鱗が落ちました w


“ビジュアル・コンプレキシティ ―情報パターンのマッピング” (ビー・エヌ・エヌ新社)

Information Visualizationの最新事例を集めた本. ネット上の情報に代表される大量かつ複雑、ネットワーク的な情報をどう表現するかという点に焦点を当てている点が特徴. タイトルからも分かるように、著書は http://www.visualcomplexity.com/ を運営している方だそうだ. 手元においてたまにパラパラ見るかんじ.


“犬から見た世界―その目で耳で鼻で感じていること” (アレクサンドラ ホロウィッツ)

まだ読み出したばっかり. 犬/動物にはこの世界がどのように見えているのか. だれしもが一度は考えたことがある内容なのでは?


“ダーク・スター・サファリ ―― カイロからケープタウンへ、アフリカ縦断の旅 (series on the move)” (ポール セロー, Paul Theroux)

今、ベッドサイドにあるのはこれ. セローとともに毎晩少しずつアフリカ大陸を南下する旅を続けてます.