先週の第三回目に引き続いて、東京滞在中の永野氏とともに、『「いつか音楽と呼ばれるもの」を考える』の四回目を録った。

今回は、「いつか~」のオリジナルメンバーでありながら、ここのところ番組から遠ざかっていた城一裕氏の活動に焦点を当てている。現在、東京大学先端科学技術研究センター 協力研究員であると同時に、THE SINE WAVE ORCHESTRA, aeoなどのグループでサウンドアーティストとして活動する同氏に、これまでの活動を概観していただくと同時に、今後の活動の方向性について聞いた。特にTHE SINE WAVE ORCHESTRA(SWO)とaeoについて時間を割いて話をしている。今回のトークとSWOのICCでのアーティストトークの模様もあわせて聞いてもらえると、より理解が進むのではないだろうか。

特にSWOは、このページでもサブタイトルとして挙げている、「集団の創造性」「コントロールの放棄」といった流れを上手くすくいとった(あるいは極端な形で実現した)非常に興味深い作品群だと思う。今回の話の結果、コインの両面をそれぞれ別の角度から見ているような感じを受けた。まだまだ話が詰め切れていない部分が多いので、次回、そのあたりを城氏と二人で話し合いたいと思っている。

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城一裕
Sany0062-1

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なんだか春らしい天気が続いてますね。部屋にこもってないで外で仕事したい今日この頃。

そんな、春の到来を感じさせる日の光を浴びながら、がっつりオタク話に興じる男二人…

あまりビジュアル的にはうれしくない構図ではあるが、周囲の迷惑をも顧みず、「いつか音楽と呼ばれるもの」を考えるシリーズの収録を近所のオープンカフェでやってきた。

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今回の出演者は、INTERACTION 2008のために東京に来ている永野たけみつ氏と僕。前回の反省(話題が発散する)を生かして、今回はあえて二人だけで、話題も絞り込んで話すように心がけた。中心となったトピックは、ずばり

「最近,何してる?」

たけみつくんがもう少し詳しく内容をまとめてくれている。

  • ここ2ヶ月ぐらい何やってたのか.
  • 徳井直生「かつて音楽と呼ばれたもの」について語る.
  • 「いつか音楽と呼ばれるもの」という言葉の起源.
  • 徳井直生はなぜWebアプリケーションを作っているのか.「別に大きく舵を切ったわけではない!」
  • Faces of the Dayは「徳井システム」の予告編
  • 徳井直生の「かつて音楽と呼ばれたもの」に触発されて僕は何を作っているのか.(Moval processの概要)

ここのところ、新しいシステム/作品/論文を発表していないので、多くの人にとって僕の今の活動は????な感じなのではないかと思う。そのあたり、簡単ではあるが自分の気持ちをまとめて話せたのは、僕にとって非常にありがたかった。この収録を聞いてくれてる人が分かりやすいようにうまく補足しながら聞き手役を務めてくれた、たけみつくんに大感謝。

また、たけみつくんの最近の活動についても収録内でふれることができた。特に最初の実装から一年間あたため続けてきたMoval Processの存在が、とうとう発表された! さらっと紹介されてるが、実はこれって大事件なのでは。

永野たけみつ氏
SANY0018

僕 … thanks > たけみつ
 Wp-Content Uploads 2008 03 Tokui03

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1/6 帰京中の永野氏とともに「いつ音」の二回目を収録!!

今回のゲストはテクノレーベルAsian Dynastyのアーティスト「Junichi Watanabe」さん (レーベルのポッドキャスト AD Podcastでの歯切れのいい司会ぶりでも有名だ)。実際にコンピュータをフルに活用して、音楽制作を行っているアーティストの視点から、意見をもらった。

前半

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後半

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詳細は永野氏のポストで。

この2回でだいぶ重要なキーワードが出そろってきた感がある。どうも永野氏と僕の話のまとめ方が下手なのか、どんどん話題が拡散するきらいがあるのは否めない。この辺で話題を絞り込んでいかないとね。次回以降、キーワードを2, 3にしぼって話を進めることにしましょうか > 関係者のみなさん

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ドミニク・チェン氏 (Creative Commons Japan / 東京大学)から、僕のポスト、「天才のためのツールとは?」と「いつか音楽と呼ばれるものを考える#1」に対するコメントをいただいた。

「万人に役に立つ/有用性」の世界と「一万人に一人のため」の世界という切り分け方.薄っぺらい大義と視野狭窄な自己満足.どちらともそれ自体が目的化される事柄ではない.状況認識に過ぎない.ここで考えさせられるのは,「自分のために役に立つ」というスキームがあまり語られていないことだ.自分という地平と他者という地平が相互作用する中間領域を考えずして,「有用性」の議論は行えないのではないだろうか。(ドミニク・チェン氏のblog “dérive”より引用。下線は引用者による。)

たしかにその通りではあるのだが、実は『「自分のために役立つ」いうスキーム』については、すでに「いつか音楽と〜」の最初に触れている。

….freq in Tokyoで一つ良かったのは、自分がパフォーマンスで使うソフトウェアを自分でつくる、そしたパフォーマとしての訓練をつむというスタンスが実践されている点である。えてして、ソフトウェアを作った時点で力つきてしまって、実際にそのソフトウェアをパフォーマンスで使いこなす、その操作に通暁する/熟達するところまで到達しない場合が多い (これは自戒もこめて)。楽器を弾くかのようにCubieを使いこなす藤岡さんの姿に、見に行った三人(SWO城、Monalisa永野、で僕)は一様にうなってしまった。(いつか音楽とよばれるものを考える#1より引用。下線追加)

「自分が使うツールをソフトウェアとして作る、そして自分で使う」という枠組みをふまえた上で、その「外」で、ソフトウェアを作ることで音楽に関わって行くあり方を、やや乱暴に二つにわけた結果、「万人に役に立つ…」「一万人に一人の人に…」という極端な例になったことを再確認させてほしい。その上で、「天才のためのツールとは」では、「自分のための/限られた人のためのツールを作る」ことの重要性を強調する永野氏に対する反論として、あえてそれらを「万人のためのソフトウェア」と同じ地平に並べることを試みた。その上で、では、MonalisaやSONASPHEREのように「限られた人のためにソフトウェアを作るとはどういうことなのか?」というところでポストが終わっているのだが、それに関してもドミニク氏が面白いことを書いてくれている。

blogを更新するようになってから、普段より2時間ほど早起きしての早朝のblog書きが日課になっているのだが(梅田望夫スタイル)、今日は寝坊してしまった… ので、お昼休みにちょこっと更新。

昨日、公開した「いつか音楽と呼ばれるものを考える」の第一回は、非常にラフな内容にもかかわらず早くも70人以上の方がダウンロードしてくださった模様。Web上で聞いてくれた人も数えるとそれなりの数になりそう。何人の人が最後まで聞いてくれたかは分からないが、まずは感謝 :-)

今回の議論の中で、「ツールがみんなの役に立つ必要があるの?」という永野氏からの問いかけがあった。それに答えての、「一万人に一人でも、そのツールを使いこなせる人がいて、それによって突出した作品だったり、才能が生まれればいい」という城氏の意見には部分的に賛成 (41分付近から。音声データの特定の場所にpermalinkを貼る方法があるといいのにな! yadio.jpのシステムでもつかう?)。

あの場では言えなかったが、僕はみんなの役に立つツールを否定はしない。なぜなら、みんなにとって役に立つツールの上に、一万人の一人に役に立つツールが成り立っているから。
Sany0289

前回のポストの続き。

freq in Tokyoで一つ良かったのは、自分がパフォーマンスで使うソフトウェアを自分でつくる、そしたパフォーマとしての訓練をつむというスタンスが実践されている点である。えてして、ソフトウェアを作った時点で力つきてしまって、実際にそのソフトウェアをパフォーマンスで使いこなす、その操作に通暁する/熟達するところまで到達しない場合が多い (これは自戒もこめて)。楽器を弾くかのようにCubieを使いこなす藤岡さんの姿に、見に行った三人(SWO城、Monalisa永野、で僕)は一様にうなってしまった。

というところから今回の座談会が始まる

新しい音楽の「かたち」を、ソフトウェア開発者、研究者、サウンドアーティスト、DJなど、さまざまな立場から考え続けているこの三人が集まると、自然に会話の流れが「音楽とは?」「創造性とは?」といった方向に流れていく。ミッドタウン近くのカフェで話し始めた三人の会話をなんとなく録音してみた。

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そのときの思いつきでふと話したことがあとから聞き直してみると意外と面白かったりする、また録音しながら話すことで自分の考えを整理して話そうという意思が働き、頭の整理にも役に立つことが今回よくわかった。

この未知の新しい音楽のあり方を「いつか音楽と呼ばれるもの」(永野氏の言葉)ととりあえず仮定し、「いつか~」についての議論を深めていく場として、このようなpodcast的手法を利用していくことに思い至った。アーティストの紹介や楽曲の視聴などを目的として配信するsync podcastとは異なり、録音された三人の議論はたんなる出発点でしかない。録音して、公開した議論をもとに、三者三様にblogなどでさらなる議論や思索を積み重ねていくことが目的となる。

なにぶんにも内輪的なネタも多く、前提となるコンテクストを共有していない方にはお聞き苦しい部分も多々あるのは重々承知している。なるべく補足のための参考文献やサイトへのリンクも提供していきたいとも思っている。このblogの読者のみなさんがご自身で「いつか音楽と呼ばれるもの」を考える際に、何らかの手がかりになれば幸いである。

UPDATE 07.12.19
永野氏が自身のblogで注釈をつけてくれています。

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