先日紹介した「iPhone×Music」、予約していただけましたか? さっそく10数名の方が予約を入れてくださったようで、感謝感激です。発売が待ち遠しい… 一方でどんなレビューがつくのか怖いなぁ、という気持ちも正直あります。
さて、今回はその本の中から。
本の中でたくさんのアプリケーションをレビューしているとお伝えしました。150近いアプリのなかでも特に力をいれて、詳しく分析・解説したアプリケーションが10個ほどあります。その一つが
RjDj
です!
#ご存じかとは思いますが、RjDjとは環境音を取り込んで音楽に変換する「反応音楽」アプリケーションです。
今回は、永野・金子の二人によるレビューだけにとどまらず、RjDj開発元へのインタビューを行いました!お話を聞かせてくれたのは、プロジェクトの最初期のメンバーで、RjDjの開発を統括するで、Gunter Geiger氏です。ここでは本に収録されているインタビューの一部を本から転載するとともに、原文の全文を紹介します!!

“iPhone×Music iPhoneが予言する「いつか音楽と呼ばれるもの」”
(徳井 直生, 永野 哲久, 金子 智太郎)
Webサイトには、1999年にRjDjのアイデアを最初に思いついたとあります。同じ記事には、技術的な制限から思いついたアイデアをいったんはあきらめたとあります。現在と当時を比較して、RjDjを可能にしたテクノロジーの進化の最大のポイントはなんでしょうか。
(Gunter Geiger: G) 技術面での最大の進展と言えば、やはりポータブルデバイスのサイズと計算能力でしょう。あともう一つ、テクノロジーとは関係ない面もありますが、こういったデバイスがメインストリームになりはじめているということも付け加えなければなりません。昨今、だれもがmp3の入った携帯電話をもっています。いずれ近いうちに、RjDjシーンを再生できる電話をみなが持つようになればと願っています。
自作のシーンを追加できるようにする予定はありますか? それとも、一定のクオリティを保つためにオープンにはしないつもりでしょうか? RjDjをシーンを売るためのプラットフォームとして考えていますか?
(G) オープンにします。RjDjはもともとオープンなプラットフォームとしてつくられたものです。現時点でシーンが追加できないのは、iPhone上でのシーンの配布に関して未解決の問題があったからです。App Storeを介さない方法でiPhoneの上にコンテンツを入れるのは、一筋縄ではいきません。Appleだったら話は別ですが。
ただし、もうすでにこの問題は解決できました。新しいバージョンでは自由にシーンを追加できるようになるはずです。そうなれば、たくさんのクリエィテブなユーザーを引きつけることでしょう。シーンの作者が自作のシーンを販売できるような仕組みも用意する予定です。
BjörkやRadioheadのような大物アーティストのシーンをリリースしてみてはどうでしょうか。
(G) そうですね。今、ちょうど複数の大物アーティストと交渉中です。近いうちにリリースの計画もあります。
sprint (RjDjのsceneを作るワークショップ) を日本で開く予定はありますか? 楽しみにしているのですが。
(G) 地元でサポートしてくれる人が必要です。あとは日程を決めて、やるだけですね! 日本でsprintができたら最高です!
Bloomと比較されることが多いのではないですか。Bloomについてはどう思いますか?
(G) Bloomは大好きです。すばらしいアプリケーションです。ブライアン・イーノの考えは、RjDjのコンセプトと一致していると思っています。競争というわけではありません。
ただ、RjDjの方がより一般的です。きっと近いうちにBloomを生成するシーンを書く人が出てくるでしょう。それはすばらしいことです。なぜなら、私たちも(Bloomのように)生成的なプロセスを使ってすばらしい音楽を作れると考えているからです。
RjDjやBloomのような音楽ソフトウェアが一般化したら、レコード会社はどうなるでしょう? ミュージシャンの友達にギターやPro Toolsは捨てて、プログラミングを勉強するように勧めるべきでしょうか?
(G) いや、そんなことはないでしょう。サンプリングしたアコースティック楽器の音を使ったシーンも作りました。他の音楽アプリケーションと比較して、RjDjの長所はマイクを使っているという点です。生音は電子音楽をより人間的にします。あなたの友達には、Pro Toolsは捨てる必要はないけど、もう一歩踏み込んでみようとお伝えください。(Pdの)プログラムを学んでRjDjに音を入れてみたらどうでしょうか?
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